先輩インタビュー

パート勤務 輪島明希

2016年10月入社 / 羽幌町出身 / 國學院短期大学卒

子育て中でも社会とつながっていられた。

保育園からの呼び出しが続いても、応援してくれた。

ここで働き始めたのは、3人の子育て真っ最中の頃。ママ友に、勤務時間の融通が利く会社だと聞いたのがきっかけです。実際入ってから、登園を嫌がる子がいて出勤できなかったり、子どもが誰か彼か熱を出して保育園から呼ばれたり、1カ月の半分休んだこともありました。それでも女性の部長が「今は大変だけどいい思い出になるから頑張って」と言ってくれて、同僚の年配の女性たちも嫌な顔ひとつせずとても協力的で。おかげで子どもの行事は全部参加できたし役員も務められました。長く働くことができ、今はいちばん上の娘が中3になっています。

詰めているのは無着色の数の子。血合いや汚れが残っていないか確かめて。

仕事はチームワーク。空気を読んで詰まってるところに入る。

今している仕事は味付け数の子の箱詰めです。重さを計る人、ゴミや血合いをピンセットで取りながら選別する人、たれを入れる人、箱に並べて真空パックする人──。折れたり欠けたりしないよう、ひとつひとつ手作業です。毎日「◯◯◯を◯◯◯箱」と指示を受けたら、それを達成できるよう、詰まっているところに入ったりして助けるんですが、それを判断するにはつねにまわりの様子に気を配っておく必要があって難しいですね。最初の頃は真空パックがヨレちゃうなどの失敗もありましたが、先輩の作業をよく観察して気を付け、今はミスなく仕上げられるようになりました。

みんな女性で仲がよく、揉めごとはありません。ベトナムやミヤンマーの技能実習生3名も頑張っています。彼女たちのお弁当のおかずが見たことのない郷土料理だったり、異文化に触れられるのも楽しいですね。

きれいに揃えて並べたら機械で真空パック。シワが入らないよう気を付ける。

お店で商品を見つけると、「これお母さんがつくったんだよ」。

自分のつくったものがお店に並んでいて、お客さんがそれを選んでいるのを見るとうれしくなります。子どもに言うと、「へ~!」と驚いてくれます(笑)。そうそう、私、ここに入ってから魚を捌けるようになったんですよ。入社したての頃、ニシンをマキリという包丁でおろす仕事をしたときに覚えたんです。その尾びれのところを針金に刺して乾燥機に入れると、身欠にしんの出来上がりです。

シールを貼ったら完成。パンフレットを添えて木箱へ。

今楽しいのは和太鼓サークル。叩くとすっきりするんです。

土日は家でゆっくり…したいのですが、野球や剣道に通う息子たちと、娘の習い事の送り迎えに追われます。あとは平日できない家事をこなし、つくり置きのおかずを用意したら1日終わってしまって。なかなか自分の趣味に時間がかけられない毎日ですが、週に1度だけ和太鼓サークル「豊穣太鼓」に通っています。同年代の仲間が多いのでおしゃべりが盛り上がるし、イベントに出るのも楽しい。何より、太鼓を思いきり叩くとストレス発散になります(笑)。夢ですか?そうですね~、年配の同僚がよく孫の話をしているんですが、ちょっと憧れますね。私もいつか子どもを自立させて孫の話をしたいです。

苫前は散歩をしてるだけでよく話しかけられる、あったかい人ばかりのまちです。魚介はもちろんですが、食べものがなんでもおいしい。ミニトマトやメロン、とうきび、かぼちゃ、それに牛乳も大好きです。お子さんがいて「少しだけ働きたいけど…」と迷っているお母さんがいたら、時短勤務や冬だけ、数カ月だけ、といった相談にも応じてくれるので、岡田商店がおすすめですよ!

取材日:2024年5月17日